コンクリートの『赤い虫』その正体はダニ!?生息域、対処法と注意点

季節の雑学
スポンサーリンク
スポンサーリンク

春(特に4月〜6月頃)によくコンクリートやブロック塀、駐車場なんかで見かける、アリより小さくて真っ赤なやつ。

ウジャウジャ動いて気持ち悪いと感じたことはありませんか?

特に小さい子がいる家庭では、害のある虫なのか気になるところ…。

実はその『赤い虫』はダニの一種なんです。

この記事では、赤い虫の正体と増やさない為の方法、見つけた時の注意点をまとめました

コンクリートの『赤い虫』正体

『赤い虫』の正体はタカラダニと呼ばれる、ダニの一種です。

タカラダニには複数の種類が存在しますが、日本でよく見られるのは「カベアナタカラダニ(Balaustium murorum)」です。

体長は約1〜2.7mm、

朱赤色の体をしており、全身が細かい毛で覆われています 。

また、近縁種として「ハマベアナタカラダニ」も確認されていますが、これは別の種類であることが近年の研究で明らかになっています 。

人には基本的に害はありませんが、潰すと赤い汁が出て、服とかに付くと色が取れにくいこともあります。

補足(豆知識)

タカラダニという名前は、子どもたちがセミを捕っていたとき、セミの体に赤い小さな虫がたくさんついていると金持ちになれるといって喜んだのが由来と言われています。

見た目の色がキレイだからって説もあり

刺したり咬んだりはしないから安心してOK

あの赤い色は「カロテノイド」っていう天然の色素で、虫本人の身を守るため(目立って危険っぽく見せるため)って説もある。

危険っぽく見せるだけで、実際は無害

『赤い虫』の生息域(よく見る場所)

駐車場のコンクリートの上とか、日が当たってる場所、乾燥している場所に多く生息している。

見つけた時の対処法

タカラダニは人に対して害を及ぼすことはほとんどありませんが、潰すと赤い体液が出て、衣類や壁などにシミを残すことがあります。

そうならないよう、タカラダニを増やさない対策をご紹介

潰さないように注意する

赤い体液が付着すると落ちにくいため、潰さないようにしましょう。

見つけたら水で流す

タカラダニは乾燥した場所を好むため、水をかけることでその場所からいなくなることがあります。

水で流すのは、見かけたときに流すのがオススメ。

タカラダニは湿った場所よりも日当たりが良くて乾燥したコンクリートの上が好きな為、水をかけて一時的に環境を変えることで、そこからいなくなることがあります。

屋内への侵入を防ぐ

窓やドアの隙間を塞ぎ、屋内への侵入を防ぎましょう。

発生の予防策として

・よく出る場所に定期的に水をまく(乾燥しすぎないように)

・たまに掃除して、ホコリやコケを落としておくのも効果あり。

寿命や生態について

寿命

タカラダニの成虫は春から初夏(主に5〜7月)にかけて活動し、その後は姿を消します。

具体的な寿命は明確ではありませんが、活動期間が限られていることから、比較的短命と考えられます。

生態

幼虫期にはセミやアブラムシなどの昆虫に寄生し、体液を吸って成長します。

成虫になると、コンクリートや岩石に付着した花粉や小さな虫を食べる雑食性です 。

また、オスが発見されたことがないため、メスだけで繁殖する単為生殖と考えられています 。

まとめ

暖かくなってくると見かける『赤い虫』

大量にいると少々不快ですよね。

タカラダニは見た目のインパクトから不快に感じることもありますが、基本的には無害な存在です。

潰さないように注意し、見つけた際は水で流すなどの対処を行うことで、特に問題なく過ごすことができます。

また、活動期間が限られているため、過度に心配する必要はありません。

気になる場合は水で流して。間違えて潰さないようにだけ注意しましょう!

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました