天気予報で目にする、降水量
でも1時間当たり1ミリの雨が降りますって言われてもピンとこないですよね?
この記事では具体的な雨の量の例えと、雨粒に関する雑学をご紹介します
1ミリの雨、どのくらい?
降水量1ミリは、1平方メートルの面積に1リットルの雨が降る量を指します。
ただ、これだけだとイメージしづらいですよね。
身近な例をだしてみましょう。
🌧️ 降水量1ミリの具体的なイメージ
• 地面がしっとり濡れる程度
• 軽く降った雨で、地面やアスファルトが濡れて色が変わるくらいの量です。
• 水たまりはできませんが、草や葉には小さな水滴がつく程度。
• 傘がなくても少しなら我慢できるレベル
• 1時間に1ミリの雨だと、Tシャツ1枚で歩いてもすぐにはびしょ濡れになりません。
• 10分程度なら「ちょっと湿ったかな?」くらいで済むでしょう。
• コップ1杯分の水を1㎡にまくイメージ
• コップ1杯(約200ml)の水は、1ミリの降水量の1/5程度。
• つまり、1㎡に5杯分まくと降水量1ミリと同じ量になります。
⏱️ 降水量1ミリの体感
• 1時間で1ミリ → ぽつぽつとした小雨が続く
• 10分で1ミリ → 少し雨脚が強くなり、しっかり降っている印象
• 1分で1ミリ → 急にザーッと降る通り雨のような感覚
☂️ ちなみに
降水量5ミリを超えると、傘なしでは濡れて不快に感じるレベルになります。
10ミリ以上だと本降りの雨で、視界も悪くなってきます。
🌧️ 降水量5ミリ・10ミリの具体的なイメージ
✅ 降水量5ミリ
• しっかり濡れる雨
• 地面には小さな水たまりができ始め、草や葉にはしっかり水滴がつきます。
• アスファルトでは雨水が流れ始める程度です。
• 傘がないと濡れて不快
• 1時間で5ミリ降ると、傘なしでは服がじっとり濡れてしまいます。
• 徒歩で5~10分歩くとかなり湿った状態に。
• ペットボトル1本分を1㎡にまくイメージ
• 500mlのペットボトルの水を1㎡にまくと降水量5ミリと同じ量。
• 水たまりがポタポタ広がっていく感じです。
⏱️ 体感の違い
• 1時間で5ミリ → 普通の雨。傘がないとじわじわ濡れる。
• 10分で5ミリ → ザーザーとした雨で傘が必要。
• 1分で5ミリ → 急な強い通り雨のような感覚。
✅ 降水量10ミリ
• 本降りの雨
• 地面にははっきりとした水たまりができ、草や葉はびしょびしょに濡れます。
• アスファルトには雨水が勢いよく流れ始めます。
• 傘をさしても足元は濡れる
• 1時間で10ミリ降ると、傘をさしていてもズボンや靴が濡れてしまいます。
• 自転車やバイクでは顔に雨粒がバチバチ当たるような強さです。
• 2リットルペットボトル1/2本分を1㎡にまくイメージ
• 約1リットルの水を1㎡にまくと降水量10ミリと同じ。
• 水たまりが一気に広がり、足元がびしょびしょになるような量です。
⏱️ 体感の違い
• 1時間で10ミリ → しっかりした雨。傘をさしても濡れやすい。
• 10分で10ミリ → 激しい雨で道路がすぐに濡れ広がる。
• 1分で10ミリ → まるでスコールのようなドシャ降り感覚。
☂️降水量のざっくりまとめ
• 1ミリ → 地面がしっとり濡れる
• 5ミリ → 傘がないと不快になるレベル
• 10ミリ → 傘をさしても足元が濡れる本降り
これ以上になると、大雨や豪雨のレベルになってきます。
雨粒の形に関する雑学
雨粒にも実は特徴的な形があるよ。よく「雨粒=涙のような形」を想像しがちだけど、実際は少し違うんだ。
雨粒の大きさによって、形が違うんだよ。
① 小さな雨粒(直径1mm以下)
→ ほぼ 球形。空気の抵抗が少ないから丸い形を保っている。
② 中くらいの雨粒(直径1〜3mm)
→ やや平べったい球形になる。落下するうちに空気の抵抗を受けて、下側が少し膨らむ。
③ 大きな雨粒(直径4mm以上)
→ パンのような円盤型になる。さらに大きくなると、空気抵抗で不安定になり、途中で割れて小さい雨粒に分裂する。
ちなみに・・・
涙型は昔のイラストやアニメでよく描かれるけど、実際には存在しない形なんだ。
自然界の雨粒は意外とまん丸に近いものが多いんだよ!
雨粒は空気抵抗によって変形する
雨粒は水だから柔らかくて変形しやすいし、落下中は 空気抵抗をずっと受けているから形が変わるんだ。
• 落ち始めの雨粒は 表面張力によって球形に近い形を保っている。
• 落下速度が上がると下から受ける空気の力が強くなって、だんだん下側が押されて平たくなる。
• 大きい雨粒ほど空気抵抗が大きくなって変形が激しくなる。
ちなみに、大きすぎる雨粒は空気抵抗に耐えられなくなって、途中で パカッと割れて小さい雨粒に分裂することもあるよ。雨ってシンプルに見えて、空中でいろんな力が働いているんだね!
雨にもある、沢山の種類
雨には種類もたくさんあって、それぞれ粒の大きさや降り方が違うんだ。
霧雨(きりさめ)
とても細かい雨粒で、ふわふわと漂うように降る。直径は 0.5mm以下で、霧と雨の中間みたいな感じ。
本降りの雨
普通の雨で、粒は 1〜3mmくらい。しとしと降ったり、ザーザー降ったりする。
にわか雨・雷雨
急に降り出してすぐに止むタイプ。雨粒はやや大きめで、時には5mm近いものも。
氷雨(ひさめ)
冬に降る冷たい雨。氷の粒が混じることもある。
驟雨(しゅうう)
急にザーッと降って、短時間で止む雨。夏によく見られて、スコールみたいな感じ。雨粒は大きめ。
霙(みぞれ)
雨と雪が混ざって降る現象。寒い日に見られて、雨粒に雪が交じっている。
横なぐりの雨
風が強くて、雨がほぼ水平に吹き付けるように降る。台風のときによく見られるね。
煙雨(えんう)
細かい雨が降って、まるで霧がかかったように見える状態。春や秋に多くて、ちょっと幻想的。
天気雨(てんきあめ)
晴れているのに降る雨。日差しと雨粒が同時に見えるから、虹が出やすいんだ!
まとめ
普段は「雨=降ってるなぁ」くらいであんまり細かく意識しないのではないでしょうか?
でも、こうやって種類や特徴を知ると「この雨は霧雨かな?」とか「天気雨だから虹が出るかも!」ってちょっと気にするようになるかも!
それに、雨の降り方って季節や場所によっても違うから、ちょっとした自然観察みたいで楽しいですよね。
今度雨が降ったときは、「これはどの種類かな?」って少しだけ意識してみると面白い発見があるかもしれませんね!