子どもの虫取りでよくターゲットになる虫たちについて、
それぞれの 捕まえ方のコツ・タイミング・出現場所・オスメスの見分け方 などをまとめてみたよ!
今年の夏休みは、親子で一緒に虫取りに行こう!!
カブトムシ
捕まえやすい時期・時間帯
6月下旬~8月(地域によるが、7月がピーク)
夜~早朝(特に 夜8時~深夜2時ごろ が狙い目)
出現場所
クヌギやコナラの木の 樹液が出る場所
山のふもとや雑木林(街灯が少ない場所)
自動販売機の明かりに集まることも
捕まえ方のコツ
夜の樹液スポットを探す!(昼間は隠れている)
懐中電灯を赤いセロハンで覆う → 強い光を当てると逃げるが、赤い光なら逃げにくい 樹液がある木の幹を ゆっくり探る(飛んで逃げないように)
オスとメスの見分け方
オス:立派な角がある・腹側がツルツルしている
メス:角がない・腹側がザラザラしている
クワガタ
捕まえやすい時期・時間帯
6月~9月(種類によるが、7月が最盛期)
夜~早朝がねらい目
出現場所
カブトムシと同じく樹液の出る木
朽木の中や根元に隠れていることもある
捕まえ方のコツ
カブトムシと同じく 夜に樹液が出る木を探す
木を軽く叩くと落ちてくることがある
朽木の隙間を探すと昼間でも見つかることがある
オスとメスの見分け方
オス:大きなアゴ(ハサミ)がある
メス:アゴが小さい
セミ
捕まえやすい時期・時間帯
7月~9月(地域によるが、8月がピーク)
朝~夕方によくみられる
出現場所
公園・神社・学校の木 桜・クヌギ・ケヤキ・松などの木にとまっている
捕まえ方のコツ
背後からそっと近づく(前から行くと逃げる)
捕虫網を ゆっくり近づけ、最後に一気に振る
幼虫を狙うなら夜! 【セミの幼虫は夕方~夜に地面から出てきて木を登るので、羽化前なら簡単に捕まえられる】
オスとメスの見分け方
オス:お腹に「鳴くための音を出す器官(腹弁)」がある
メス:腹弁がなく、お腹がスリム。お尻に 産卵管(さんらんかん) がある
セミが鳴くのはオスだけ!?
セミが鳴くのは オスだけ なんだよ。
セミのオスは 「メスにアピールするため」 に鳴いているんだ。
セミの鳴き声は、オスが腹部にある 「発音膜(はつおんまく)」 という器官を震わせて出している。
一方、メスには発音膜がない から鳴くことができない。
その代わり、オスの鳴き声を聞いて 「このオスいいかも?」 と思ったら、羽をパタパタさせたり、近づいたりして返事をするんだよ。
バッタ
捕まえやすい時期・時間帯
7月~10月(秋がピーク)
朝~夕方にかけて発見しやすい
出現場所
草むら・河川敷・田んぼの近く
トノサマバッタは特に広い草地に多い
捕まえ方のコツ
飛ぶ方向を読んで先回り 両手で囲むようにしてキャッチ(網を使うと確実) 捕まえた後は そっと手で包む(足をバタバタさせるので驚かないように)
オスとメスの見分け方
オス: 小さめでスリム メス: 大きくてお腹がふっくらしている
カマキリ
捕まえやすい時期・時間帯
7月~10月(9月がピーク)
朝~夕方に発見しやすい
出現場所
草むら・畑・公園の低木周辺
捕まえ方のコツ
ゆっくり近づき、背後から捕まえる
捕まえる時は 素早く首の後ろを押さえると安全(鎌で攻撃されにくい)
オスとメスの見分け方
オス: スリムで小さい
メス: 体が大きくてずっしり
トンボ
捕まえやすい時期・時間帯
7月~11月(秋がピーク)
朝~夕方にかけて発見しやすい
出現場所
田んぼ・川辺・公園
捕まえ方のコツ
トンボが止まる瞬間を狙う
「トンボの目を手で隠すようにすると動きが鈍る」
「指を立ててじっとすると、トンボが止まることがある」
オスとメスの見分け方
オス: 色が鮮やか(赤とんぼのオスは真っ赤)
メス: 色がくすんでいる
チョウ(&蛾との見分け方)
捕まえやすい時期・時間帯
春~秋(アゲハチョウは4~10月)
朝~昼が発見しやすい
出現場所
花が咲いている場所(公園・庭・野原)
アゲハチョウは柑橘系の木にいる(幼虫も探せる)
捕まえ方のコツ
花にとまった瞬間を狙う
ゆっくり近づいて、そっと網をかぶせる
オスとメスの見分け方
オス: 前羽の模様がシャープ
メス: 体がやや大きく、模様が少し違う
蝶と蛾の違い
ちょう
昼に活動
羽を閉じて止まる
触角が細い
が
夜に活動
羽を広げたまま止まる
触角が太くてフサフサ
虫たちの寿命
セミの寿命が「地上に出てから8日」ってよく言われるけど、実は もう少し長い ことが多いよ!
そのほかにも、カブトムシやクワガタの命の時間についても詳しくみていこう。
カブトムシ
1~3ヶ月ほど生きる
幼虫は1年ほど地中で過ごす
クワガタ
3ヶ月~1年ほど生きる
冬眠すれば翌年も生きることがある
セミ
2~4週間ほど生きる
地中では3~7年ほど生きている
バッタ
2~6ヶ月ほど生きる
夏~秋に活動し、冬前に死んでしまう
カマキリ
6~8ヶ月ほど生きる
冬前に卵を産んで死んでしまう
トンボ
1~4ヶ月ほど生きる
幼虫(ヤゴ)は水の中で1年以上生きている
チョウ
1週間~1ヶ月ほど生きる
命の長さは種類による(アゲハチョウは2週間~1ヶ月)
まとめ
虫取りは子どもにとって夏の一大イベント。
捕まえて観察するのも楽しい経験になると思います。
沢山捕まえて家で飼う!それも良いと思います。
でも、捕まえたなら最後までお世話をしましょう!
子どもたちにとって生き物の命を学ぶ、いい機会になりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。