四神(しじん)とは、古代中国の思想に由来し、東西南北の四方を守護する神獣を指します。
この記事では、それぞれの方角に対応する神獣とその特徴についてまとめています。
また四神が配置される地形は四神相応と呼ばれ、最良の地とされています。
その四神相応で有名な場所を3ヶ所ご紹介
また京都五社めぐりについても、オススメの回りかたをご紹介します。
四神とは?方角と神獣について
東:青龍(せいりゅう)
青龍は東方を守護する神獣で、龍の姿をしています。
五行思想では「木」に対応し、色は青、季節は春を象徴します。
繁栄や成長を司るとされています。
西:白虎(びゃっこ)
白虎は西方を守護する神獣で、白い虎の姿をしています。
五行では「金」に対応し、色は白、季節は秋を象徴します。
勇気や決断力を象徴し、邪気を払う力があるとされています。
南:朱雀(すざく)
朱雀は南方を守護する神獣で、火の鳥のような姿をしています。
五行では「火」に対応し、色は赤、季節は夏を象徴します。
情熱や美しさ、再生を司るとされています。
北:玄武(げんぶ)
玄武は北方を守護する神獣で、亀と蛇が絡み合った姿をしています。
五行では「水」に対応し、色は黒、季節は冬を象徴します。
忍耐や安定、長寿を司るとされています。
最良の地『四神相応』
これら四神は、風水においても重要な役割を果たしています。
理想的な地勢として、東に川(青龍)、西に大道(白虎)、南に湖沼(朱雀)、北に山(玄武)が配置される地形が「四神相応(しじんそうおう)」と呼ばれ、最良の地とされています。
日本でもこの思想は受け継がれ、平安京の造営など都市設計に取り入れられました。
現代でも、これら四神を象徴とする地名や神社が各地に存在し、風水的な観点からも重要視されています。
四神相応で有名な場所3選
四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)を象徴としている有名な場所を3か所ご紹介します
平安京(現在の京都市)
平安京は、四神相応の地として794年に桓武天皇が遷都を行った場所です。
具体的には、東に鴨川(青龍)、西に山陰道(白虎)、南に巨椋池(朱雀)、北に船岡山(玄武)を配置し、四神が都を守護する理想的な地形とされました。
京都五社めぐり
京都には、四神に対応する神社を巡る「京都五社めぐり」という風習があります。
これは京都全体を一つの場所として、平安神宮を中心に各方角に四神様を祀り、その神社を回ることでご利益を得るというものです。
東の青龍に八坂神社、西の白虎に松尾大社、南の朱雀に城南宮、北の玄武に上賀茂神社、そして中央に平安神宮を配置し、四神相応の地としての京都を象徴しています。
犬山城(愛知県犬山市)
犬山城とその城下町は、変形型の四神相応の地に築かれたとされています。
具体的には、東に木曽川(青龍)、西に大きな道(白虎)、南に広がる平地(朱雀)、北に丘陵地帯(玄武)を備え、風水的に良好な地形とされています。
『京都五社めぐり』おススメ順路
「京都五社めぐり」には厳密な決まった順番はありません。
ただし、一般的に風水の四神の方角に従って、以下のような順番で巡る人が多いです
【おすすめの順番(四神相応の方角順)】
①東・青龍:八坂神社(東山区)
→健康・厄除け・商売繁盛などで有名。
②南・朱雀:城南宮(伏見区)
→方除け・厄除け・交通安全などにご利益。
③西・白虎:松尾大社(西京区)
→酒造の神として有名。縁結び・子宝・家庭円満
④北・玄武:上賀茂神社(賀茂別雷神社)(北区)
→厄除け・開運・浄化・五穀豊穣など。
⑤中央:平安神宮(左京区)
→国家安泰・商売繁盛など。最後に締めくくりとして訪れる人が多いです。

【ポイント】
方角にこだわる人は「東→南→西→北→中央(時計回り)」に回ることが多いです。
自分の願い事や、アクセスしやすい場所からスタートする人も多いので、気軽に巡ってOK。
各神社で「京都五社めぐり専用の御朱印帳」や「御朱印」を集めることもできます。
効率的に巡るためのモデルコース
松尾大社(西・白虎)
アクセス: 京都駅から市バス28系統で約40分、
「松尾大社前」下車、徒歩3分。
日本第一酒造神として知られ、酒造の神様が祀られています。境内には霊泉「亀の井」や亀の手水舎があります。
上賀茂神社(北・玄武)
アクセス: 松尾大社から市バスで約50分、
「上賀茂神社前」下車すぐ。
世界遺産にも登録されており、厄除けや開運のご利益があります。
城南宮(南・朱雀)
アクセス: 上賀茂神社から市バスで約60分、
「城南宮前」下車すぐ。
方除けの大社として知られ、新築や引っ越しの安全祈願で有名です。
八坂神社(東・青龍)
アクセス: 城南宮から市バスで約40分、
「祇園」下車すぐ。
厄除けや商売繁盛のご利益があり、祇園祭で有名です。
平安神宮(中央)
アクセス: 八坂神社から徒歩約15分。
平安遷都1100年を記念して創建され、広大な日本庭園が魅力です。
注意点
移動手段には市バスや地下鉄を利用すると便利です。一日乗車券の購入を検討すると良いでしょう。
所要時間について、各神社での参拝時間を含め、全行程で約6~8時間を見込んでください。
御朱印を集める際は、最初の神社で専用の色紙を購入し、各神社で御朱印をいただくことができます。
子どもと一緒に楽しめる!五社めぐりのコツ
お子さん連れでも京都五社めぐりは十分楽しめますよ!
ただ、少しだけ工夫が必要です。
子どもの体力や集中力を考慮して、無理のないプランにアレンジするのがコツです。
1. 「一日で全部制覇」は目指さない!
→ 5社すべて回ると6~8時間かかるので、
2~3社に絞ってのんびり楽しむのがベスト。
2. 乗り物好きなら「市バス&地下鉄」コースが楽しい!
→ 「乗り物ごっこ」みたいに、バスや地下鉄の移動をイベントにしちゃうのがおすすめ!
例えば:
- 地下鉄に乗って「朱雀の神社(城南宮)」へGO!
- バスに乗り換えて「白虎の神社(松尾大社)」へ!
3. 神社ごとの“探検ミッション”を作る
1. 八坂神社(東・青龍)
ミッション: 境内で「龍」のモチーフを探そう!
ポイント:
八坂神社は東を守る青龍に対応しています。 境内の装飾や絵馬などに龍のデザインが隠れているかもしれません。 お子さまと一緒に「どこに龍がいるかな?」と探してみましょう。
2. 城南宮(南・朱雀)
ミッション: 赤い鳥居を数えてみよう!
ポイント:
城南宮は南を守る朱雀に対応しています。 朱雀は赤い鳥として知られており、境内には赤い鳥居があります。 お子さまと一緒に「赤い鳥居はいくつあるかな?」と数えてみましょう。
3. 松尾大社(西・白虎)
ミッション: 境内で「虎」の像を探そう!
ポイント:
松尾大社は西を守る白虎に対応しています。 境内のどこかに虎の像や絵があるかもしれません。 「白い虎さんはどこかな?」と一緒に探してみてください。
4. 上賀茂神社(北・玄武)
ミッション: 境内で「亀」や「蛇」のモチーフを見つけよう!
ポイント:
上賀茂神社は北を守る玄武に対応しています。 玄武は亀と蛇が組み合わさった神獣です。 境内の装飾や彫刻に亀や蛇のデザインが隠れているかもしれません。 「亀さんや蛇さんはどこかな?」と探してみましょう。
5. 平安神宮(中央)
ミッション: 大きな鳥居の前で写真を撮ろう!
ポイント:
平安神宮は五社めぐりの中央に位置し、大きな朱色の鳥居が特徴です。 お子さまと一緒に鳥居の前で記念写真を撮りましょう。 「こんなに大きな鳥居だね!」とその大きさを感じてもらいましょう。
これらのミッションを通じて、お子さまと一緒に楽しく神社巡りをしてみてください。各神社の特徴や歴史に触れながら、素敵な思い出が作れることでしょう。
4. 休憩スポットをうまく入れる
→ 神社近くにカフェや芝生広場もあるので、お弁当やおやつタイムを挟むのも◎。
【子連れ向け・半日おすすめコース】
午前だけ or 午後だけでOK!
例)乗り物好き×自然派コース:
1)京都駅 → 市バスで松尾大社(白虎)
2)そのあと電車で上賀茂神社(玄武) or 平安神宮(中央)
3)近くの公園 or カフェでおやつタイム!
無理せず「今日は2社だけでいいか~」くらいの気持ちで大丈夫。
子どもと一緒に「青龍ってどんな動物?」「今日は白虎に会いに行くぞ!」ってワクワク感を楽しめたら、立派な五社めぐり体験になります!
まとめ
少しでも運気をあげたい!!
パワースポットはそんな気持ちで巡る方が多いと思います。
それぞれの場所を楽しみながら、自分に合ったスタイルで観光できるといいですね!
以上、最後まで読んでいただいてありがとうございました。