秋田のスーパーに熊が出没。2日に渡りスーパーを占拠したというニュースがありました。
無事に捕まってよかった。
最近は森林伐採とか開拓とかで野生動物の住処が減り、餌を求めて市街地に野生動物が出たというニュースをよく聞くようになりました
今回はクマ・サル・イノシシ、この3匹の動物別で遭遇した時の対処法をまとめてみました。
クマに出会った場合
遭遇距離20m以上離れているときの対処法
熊は通常は温厚な動物なので、20m以上離れている地点で遭遇した場合には、できるだけ刺激しないように静かに立ち去る対処法がベストです。20m以上離れていれば熊は敵とみなさず、まず襲われる可能性が少ないです。
遭遇距離10m〜5mの対処法
10m前後で熊に遭遇した場合は「オイっ」と声を出し、こちらの存在を熊にアピールする対処法があります。熊が驚いて立ち去る可能性がありますが、100%確実な対処法とは言えません。
熊がこちらに気づかない場合は静かに立ち去る対処法を取りましょう。
5m前後でいきなり遭遇した場合に効果がある対処法は熊よけスプレーです。
この対処法はかなりの実績がありますが、携帯していてとっさに使えなければ意味がありません。
クマが襲ってきた場合の対処法
いろいろな対処法を試みても効果がなく、熊が襲ってきた場合は自分の身を守ることを第一に考えましょう。
首や手首などの重要部位を守るようにザックなどで覆い、身をかがめて地面にうずくまる対処法がベストです。
運を天に任せるような対処方ですが、被害を最小限に抑える咄嗟の行動としては最適の対処法です。
とにかく自分の身を守ることを最優先にしてください。
NGな対処法
①クマに背中を向けて逃げる
背中を見せて逃げるのは絶対にやってはいけない行動です。熊は自分より弱い動物と判断すると襲う習性があり、走っても熊の走るスピードは時速40km〜50kmもあるので逃げ切れるものではありません。背中を見せずゆっくり真っ直ぐに後退しましょう。左右に動くのも熊に認識されやすいのでNGです。
②死んだふりと大声を出す
死んだふりをするのは完全に俗説なのでNGです。熊は死肉も食べるので死んだふりをしても興味を示し近寄ってくるので、その恐怖に耐えきれず動いてしまえば即襲われます。
大声で叫ぶのも逆に熊を刺激して襲われる可能性があるのでNGです。とにかく熊を刺激することが最も危険なので注意しましょう。
③ゴミを放置する
キャンプやバーベキューで食べ残しのゴミを放置するのもNGです。
熊は学習能力が高く、人間の食品の味を覚えるとその食べ物に執着します。また熊の嗅覚は犬以上に鋭く数km先の臭いまで嗅ぎ分けるので、臭いのある食品を持って山を歩くと襲われる可能性が高くなるので注意しましょう。
クマに遭遇した時の対処事例
①持っている物を振り回して追い払う
過去に82歳のおばあさんが熊に遭遇したとき、竹のクマデを振り回したら熊が逃げていったという例があります。
クマデやザックを振り回したりシートを広げたりする対処法は、熊には人間が大きく見え通常ではない動物の形に見え逃げ出すのかもしれません。
傘を広げる対処法で熊を追い払ったという例もあるようです。ただし必ず成功するという確証はありません。
②木に抱き着いて、身を隠す
熊に遭遇したとき木に抱きついてじっと静かにしていたら、熊が気づかず去っていったという漫画のような対処法があります。
熊は動くものに対応する習性があるので、木に抱きついて身を隠している人間をなんだろう?と注視はしますが、敵とは思わず襲わないのかも知れません。
試してみる価値がありそうな対処法ですが、熊がそばにいるのに静かにじっとしているのは、恐怖に打ち勝つ精神力が必要です。
③熊の目を見ながらゆっくり後退する
これはよく耳にする対処法ですが、失敗する可能性があります。
山は斜面や石や木の根っこなどの障害物が多いので、後ろを見ずに転ばないように後退するのは至難のわざです。もし転倒したら熊はすぐに襲ってきます。平坦な場所なら効果がある対処法です。
100%確実な対処法はないので状況により判断するようにしましょう。
参考サイト:熊に遭遇した時の対処法を状況別に解説!絶対NGな行動や、日本に生息する種類も! | kurashi-no
サルに出会った場合
目をそらして歯を隠す
サルは目を見られたり、歯を見せられたりすると、ケンカを売られたと思って攻撃してきます。
サルに出会ったらサッと目をそらし、歯を隠して後ずさりでにげましょう。
サルは自分より弱いと思う相手を攻撃する習性があり、女性や子供、高齢者は特に注意が必要です。
安全な場所に避難し、警察や消防などに通報してください。
万が一、それでもサルが襲ってきら、サルの近くに道端の石を投げてびっくりさせ、そのスキににげます。
NGな対処法
①ギャー! と悲鳴を上げる
サルは自分より弱い相手をなめて襲いかかってきます。
声を出さず、堂々としているほうが襲われにくいです。
②食べ物をあげる
どんな理由があっても野生動物へのエサやりは絶対にダメ!
味をしめたサルは食べ物を求めて人を襲うようになり、余計に被害が増えてしまいます。
目をそらして、その場から立ち去るのが鉄則です。
参考サイト:【どうする?】街中にサルが出現! 襲われないための方法は? | いのちをまもる図鑑 | ダイヤモンド・オンライン
イノシシに出会った場合
①まずは落ち着いて、静かに後退する
突然イノシシと遭遇してしまうと、多くの人はパニックになるかと思います。
イノシシに遭遇してしまったら、静かにその場を離れるようにしましょう。
その際には、背中を見せることはせず、ゆっくりと後退するようにしてください。
イノシシは本来臆病な動物であり、通常は人間と出会ってもそのまま逃げていくことが多いです。
そのため、大声や走って逃げるなどの激しい動きでイノシシを刺激しなければ、とくに問題もなく距離を取ることができます。
ただ、イノシシがたてがみを逆立てて、明らかに威嚇している状態でなかったとしても、「シュー・カッカッカッ・クチャクチャクチャ」といった音をイノシシが発していた場合、それらは威嚇音ですので注意をする必要があります。
②高いところへ登る
イノシシはクマなどとは違い、高いところへ登ることができません。
そのため、イノシシに襲われた場合は、背の高い木やフェンスに登ることで緊急回避することができます。
ただ、逃げた場所の高さが中途半端だと、足を噛まれるなどの被害を被る可能性があるので注意をしてください。
また、逃げる途中で食べ物を地面に落としていくことも効果的です。
上手くいけば、イノシシの興味が地面の食べ物に移るため、人間が逃げる時間を稼ぐことができます。
③動物用の催涙スプレーを使用する
市販されている動物用の催涙スプレーを、イノシシに使用することで攻撃を受けることを防ぐことができます。
こういった動物用の催涙スプレーは、登山中に遭遇する可能性がある熊などに使用するのですが、イノシシに対しても効果があります
NGな対処法
①背中を向けて走って逃げる
イノシシは人間の背中を見ると追いかけてくることがあるので、イノシシと遭遇してすぐに走って逃げることは危険です。
背中は向けず、ゆっくりと後退していきましょう。
②イノシシに対して、威嚇・攻撃をする
大声でイノシシを下手に刺激してしまうと、攻撃の対象として認識される危険があります。
激怒したイノシシが人間を排除すべく攻撃を仕掛けてくる可能性が高いからですね。
③うり坊に近づかない
イノシシの赤ちゃん、うり坊に近づくのは危険です。
近くに親のイノシシがいる可能性が高く、子どもを取られると思って襲ってきます。
参考サイト:イノシシと遭遇した時の対処方法はこれ!襲われた時の対処方法も紹介 | ごろん小路。
まとめ
今回はクマ・サル・イノシシについての対処法をまとめましたが、
3匹とも共通して言えることは、
威嚇しない!
背中を向けて逃げない!でした。
どこに現れるかわからない野生動物。被害を最小限にするためにも、余計な刺激は与えず、静かにその場を離れてやり過ごせるようにしましょう。
長文になりましたが、最後までお付き合いありがとうございました。