郡上八幡観光の途中で、郷土の味を気軽に楽しめるお店を探しているなら、古民家風の店構えが印象的な「大八」がぴったりです。郡上鮎を中心とした川魚料理や郷土料理がそろい、地元民にも昔から親しまれてきた安心感のあるお店。この記事では鮎料理を中心に大八の魅力をまとめました。
「鮎=ヤナ」というイメージが強い中、なぜ大八か?それは、観光スポットの中心である郡上八幡旧庁舎から徒歩で行ける立地にあります。観光の合間にさっと立ち寄って、郡上ならではの味を楽しむことができます。
この記事では
- 大八で楽しめる料理の種類と特徴
- 鮎の旬やおすすめメニュー
- 大八の雰囲気やアクセス情報
- 実際に訪れる前の注意点や予約事情
- リアルな口コミ
をまとめています。郡上観光での食事処探しの参考にしてください。
郡上八幡と「鮎」が名物な理由

郡上八幡は清流・長良川をはじめとする川が多く、山に囲まれた地形のおかげで水質が非常にきれいです。この環境が、鮎にとって最適な生育条件となり、身が締まり香りの良い鮎が育ちます。そのため郡上八幡では毎年、鮎釣りを楽しみに多くの観光客が訪れます。釣りや川魚料理を目的に観光する人も少なくなく、地域全体で「鮎」が名物として親しまれているのです。
郡上での鮎釣りについて気になった方はこちら↓
郡上八幡の豊かな自然と清らかな水は、ただ景観が美しいだけでなく、鮎をはじめとする川魚の味を決める重要な要素。観光で訪れる際にも、この「水の良さ」が味わいの差として感じられるのが、郡上八幡の鮎の魅力です。
大八とは? — 古民家風の名店で味わう郡上の味
大八は、郡上八幡の中心部・旧庁舎から歩いて行ける場所にある、古民家風の落ち着いた食事処です。周囲を囲む山々と、長良川支流の吉田川がもたらす豊かな恵みを活かした郡上ならではの料理がそろい、観光の合間に立ち寄りやすい“地元の味の入口”として親しまれています。
お店では、四季折々の川の幸・山の幸を中心に、昔ながらの郡上の食文化を大切にしたメニューを提供。名物のジビエ料理、天然鮎、そして飛騨牛は大八が特に力を入れている人気の三本柱です。季節限定の定食では、自然薯やアマゴなど、その時期ならではの食材も登場。郡上の地酒も揃っているため、料理と合わせて地域の味を満喫できます。
大八で楽しめる料理メニュー
アユ料理

大八といえば外せないのがアユ料理です。定番の塩焼きをはじめ、季節や入荷状況によっては刺身やフライが登場することもあります。ご飯ものは+1,100円で鮎雑炊に変更でき、やさしい味わいが食事の締めにぴったり。川魚特有のクセが少なく、初めてアユを食べる人でも食べやすいのが特徴です。単品での注文も可能なので、他の料理と組み合わせて楽しめます。
ガッツリ肉料理(飛騨牛・焼肉)

しっかり食べたい人には飛騨牛がおすすめ。ステーキは150gと200gから選べ、旅のごちそうにふさわしい満足感があります。焼肉メニューも豊富で、飛騨牛のヒレ・ロース・カルビをはじめ、タンやレバー、心臓といった部位までそろっています。また、岐阜の名物「奥美濃古地鶏」も提供されており、香ばしい焼き物として人気です。
鍋料理(寒い季節に人気)

寒い時期には、体が温まる鍋料理が登場します。飛騨牛のしゃぶしゃぶ、しし肉の鍋など、郡上らしい山の恵みを味わえる内容がそろいます。奥美濃古地鶏の鍋は、水炊き・すき焼き・郡上味噌の3種類から選べ、季節感のある食事を楽しめます。
一品料理・おつまみ

郡上の川で獲れた小魚のフライや香ばしい地鶏焼き、山菜を使った一品など、土地の魅力を感じる料理も充実しています。どれも地酒との相性が良く、軽く飲みたい時のおつまみにもぴったりです。
大八はメニュー数が多く、季節ごとに内容が変わる料理もあります。最新の提供状況や価格は、公式サイトのメニュー一覧で確認するのがおすすめです。
鮎の「ベストシーズン」と時期ごとの味わい目安

郡上八幡を含む清流域では、鮎の旬は一般的に 6月〜10月。この期間を通して、鮎の大きさや風味が変化するため、「どんな鮎を食べたいか」でベストのタイミングが変わります。
季節ごと鮎の特徴
6月〜7月初旬:若鮎〜初期の成長期
- 大きさ:体長12〜15cm前後の小ぶり〜中型。
- 味わい:身が柔らかく、骨も細いので、天ぷらや唐揚げなど「丸ごと・骨ごと」食べる料理に向く時期とされます。
- 特徴:川底の新しい苔を食べて育つため香りが爽やかでクセが少なく、川魚が苦手な人や子どもでも比較的食べやすいとされます。
7月中旬〜8月:盛夏の成魚(香り重視の時期)
- 大きさ:体長16〜20cm程度のしっかりしたサイズが増えてくる時期。
- 味わい:身付きが良くなり、皮やヒレ周りに特有の香りと旨味が出て、塩焼きで一番バランス良く楽しめる時期と言われます。
- 特徴:川の水温が上がり、鮎のエサになる苔がよく育つことで「香魚」と呼ばれる鮎らしい香りが強くなり、鮎好き・日本酒好きに特に好まれます。
9月〜10月:落ち鮎・子持ち鮎(濃厚さ重視の時期)
• 大きさ:20cm前後の大型が多くなり、お腹に卵(子持ち)や白子を抱えた個体が出てきます。
• 味わい:卵や白子のプチプチ感や濃厚さ、はらわたのほろ苦さが際立ち、塩焼きや甘露煮、味噌煮などで「お酒のアテ」に最高と評価される時期です。
• 特徴:香りはやや落ち着く一方で、全体的に味が濃く、内臓の苦味やコクを楽しみたい上級者・鮎通に人気があります。
ワンポイントメモ
口コミで「鮎が小さかった」「細めだった」という声が見られる場合、提供された時期が 若鮎のシーズン(6月〜7月初旬) だった可能性があります。この時期の鮎は成長途中でサイズが小ぶりですが、骨が柔らかく食べやすいのが特徴です。
つまり、「小さい=質が悪い」という意味ではなく、その季節ならではのサイズ感だったと考えられます。鮎本来の香りや旨味をしっかり楽しみたい人は、7月中旬〜8月頃を狙うのがおすすめです。
郡上観光で鮎を味わうなら?郷土料理として楽しむベストタイミング

初めて郡上八幡で鮎の郷土料理を味わうなら、7月中旬〜8月が最もおすすめです。鮎らしい香り、適度な脂、身の締まりのバランスが良く、塩焼きをはじめとした定番料理で「これぞ鮎」という味わいを体験しやすい時期です。
一方で、濃い旨味を持つ “落ち鮎(子持ち鮎)” を狙うなら、一般的には 9〜10月 が旬とされます。郡上地域でも、ヤナ漁の期間(夏〜秋)に合わせて落ち鮎が捕れるため、この時期は子持ち鮎を提供する店もあります。
ただし、大八の公式メニューや公開情報では「子持ち鮎」「落ち鮎」の提供を明記した記載は確認できませんでした。そのため、秋に訪れても必ず子持ち鮎が食べられるとは限らず、提供状況は仕入れによって変わる可能性があります。
もし「落ち鮎を確実に食べたい」「子持ち鮎が目的」という場合は、来店前に確認するか、ヤナ施設(郡上の各種ヤナ)に行く方が確実です。ヤナでは季節ごとに「落ち鮎」「子持ち鮎」の表記がメニューに出ることが多いため、狙いの鮎が明確な人に向いています。
郡上八幡やな公式サイトはこちら
大八で味わう鮎料理『口コミ』まとめ

2023〜2025年の Googleマップ・食べログ・Yahoo!マップの口コミを中心に、大八を実際に利用した人の声を分析しました。大八は観光途中のランチ利用や郡上おどり前の夕食で立ち寄る人が多く、地元客・観光客がほどよく混ざる店という印象です。家族連れや友人同士など利用シーンも幅広く、誰でも入りやすい雰囲気が口コミから伝わります。
いい点
● 鮎料理についての良い口コミ
天然鮎を使った塩焼き・刺身・魚田(味噌田楽)・雑炊など、一度にさまざまな調理法を味わえる点が高評価。 特に鮎の刺身は、「香りがしっかりしていて郡上ならでは」「他地域ではなかなか食べられない特別感がある」と、目的にして訪れる人も多いメニュー。 「その日に釣った天然ものだけを使っている」と説明されたという口コミもあり、鮎の新鮮さ・香り高さを絶賛する声が複数みられます。
● 店舗の雰囲気についての良い口コミ
古民家そのままの外観・店内が「郡上の町並みに合っていて雰囲気が良い」と好評。 座敷メインで落ち着いた造りのため、“田舎の家に帰ってきたような懐かしさ” を感じるという声が多いです。 店が大きくないため、静かに食事を楽しめたという感想もあり、観光の合間の休憩にも使いやすいとの口コミがありました。
● 接客・サービスについての良い口コミ
大将と女将さんの素朴で温かい接客を評価する声が多数。 鮎の旬や調理法を丁寧に説明してくれたという意見があり、観光客でもメニュー選びがしやすいとのこと。 押しつけがましくなく、家庭的な雰囲気と距離感の近いサービスが魅力として語られています。
気になる点・注意点
「鮎定食は観光地価格」という意見が時々あり、特に鮎を複数品頼むと単価が上がりやすいという声も。店内はあまり広くないため、観光シーズンや郡上おどり期間は満席になりやすいという口コミが複数あります。現金のみという情報があり、キャッシュレス派は注意が必要との声も見られました。
鮎の質と郡上らしい古民家の雰囲気、家庭的な接客が高評価。価格や混雑には注意しつつも、「郡上で鮎を食べるなら一度は訪れたい店」として口コミが集まっています。
『大八』訪問前に押さえておきたい“注意点”

大八は観光シーズンになると特に混雑しやすく、提供料理も季節や入荷状況に左右されます。訪れる前に、以下のポイントを確認しておくと安心です。
営業時間と売り切れについて
昼は11:00〜14:00、夜は17:00〜21:30(ラストオーダー21:00)で営業しています。ただし、
食材の売り切れや都合により、閉店時間が早まる場合があります。遅い時間帯の来店を予定している場合は、事前に電話で確認しておくのがおすすめです。
予約ルールは時期によって異なる
大八は繁忙期(夏〜秋)に独自の予約ルールがあります。特に鮎シーズンは例年混雑するため、次の点に注意してください。
- 7・8・9月は席の予約不可。 来店後、空いている席に案内されます。
- 10月以降も、当日予約と土日祝日の予約は不可。
- 2か月以上先の予約は受付不可。
- 7・8月はコース料理のみ受け入れ。
コースは事前予約が必要で、税込7,700円〜16,500円。
繁忙期に訪れる場合は、予約前提でなく「空いた時間帯を狙う」心構えが必要です。
大八公式サイト『予約ページ』はこちら
料理の提供可否(季節・仕入れによる変動)
鮎をはじめ、天然の川魚や山の幸を扱うため、季節・天候・入荷状況によっては提供できない料理が出る場合があります。特に鮎料理や刺身類は売り切れが起きやすいため、お目当ての料理がある場合は事前確認を推奨します。
(※価格高騰の影響で、メニュー価格が変更になる場合があることも公式で案内されています。)
店舗設備・支払い方法
- 座席数:40〜50席(1F:テーブル・座敷・堀ごたつ個室/2F:テーブル席)
- 全席完全禁煙
- 支払いは現金またはPayPay。クレジットカード不可。
- 駐車場はなし。 旧庁舎観光エリアから徒歩で訪問するのがおすすめです。
- 平均予算は1,800〜5,000円程度。
団体での利用は混雑を避けるため、事前連絡を推奨されています。
定休日・最新情報はSNSで確認
定休日は不定休で、最新の営業情報はInstagram(郷土料理 大八)に随時投稿されています。観光で訪れる場合はフォローして最新投稿をチェックしておくと安心です。
■ キャンセルポリシー
予約時にはキャンセル規定があります。キャンセル連絡は電話にて受付(0575-65-3709)。
大八で味わう郡上の郷土料理の魅力
大八は、郡上八幡の観光スポットが集まる城下町プラザから徒歩2分と、アクセスの良さが魅力のお店です。車移動を挟まずに観光の合間に立ち寄れるため、散策中の昼食・夕食スポットとして非常に便利です。座敷・テーブル席がそろっており、子ども連れでも過ごしやすい落ち着いた雰囲気。家族旅行でも使いやすく、観光客から地元の人まで幅広い層に利用されています。
提供される料理は郡上の自然が育む川魚・山の幸を中心に、肉料理、鍋料理など幅広いラインアップがそろいます。定番の鮎料理、飛騨牛ステーキ、奥美濃古地鶏を使った鍋など、季節ごとに郡上らしい味覚を堪能できるのが大八の大きな魅力です。家族それぞれが好みに合わせて選べる点も、観光中の食事場所として喜ばれています。
ただし、城下町エリアの中心という立地の良さから、特に夏の繁忙期は混雑しやすいお店です。時間をずらした来店や、食材の有無を事前に確認しておくと安心して利用できます。
郡上八幡の中心で“本物の郷土の味”を楽しむ

郡上八幡で本物の川の恵みを味わいたいなら、大八は外せない選択肢です。鮎の塩焼き・刺身・鮎雑炊など、旬ならではの味を堪能でき、古民家の落ち着いた空間でゆったり食事を楽しめます。ただし、鮎は季節や仕入れ状況、時期によって提供できる料理が変わるため、事前チェックをしておくと安心です。
大八は、家族連れでも利用しやすい席構成で、観光の途中でも立ち寄りやすい立地が魅力。郡上八幡らしい“食と町歩き”を組み合わせた旅をしたい人にぴったりのお店です。
岐阜県民にとっては日常的に親しまれる鮎も、観光で訪れる人にとっては特別な一尾。海なし県民にとっての海鮮丼のように、「せっかく来たなら最高の鮎を味わってほしい」という思いで、大八の魅力や鮎のベストシーズンをまとめました。ぜひ、郡上らしい味わいとともに、旅のひとときを楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





