夏祭りの季節になると、「子どもに浴衣を着せてあげたいな」と思うママやパパも多いのではないでしょうか?
でもいざ準備を始めてみると、
「浴衣と甚平って何が違うの?」
「動きやすいのはどっち?」
「帯の結び方は?」など、意外と悩むことがたくさん。
この記事では、幼稚園〜小学校低学年(小1〜小4)くらいまでの子ども向けに、浴衣と甚平の違いや選び方のポイント、おすすめスタイル、着付けのコツや動きやすさの工夫までをわかりやすくご紹介します。
「せっかくの夏祭り、子どもにも快適に楽しんでほしい!」という親御さん必見。
可愛さ&着せやすさを両立させた夏祭りファッションのヒントをたっぷりお届けします!
浴衣と甚平の違いって?選ぶ前にチェック!
子ども用の「甚平(じんべい)」と「浴衣(ゆかた)」には、以下のような違いとそれぞれのメリット・デメリットがあります。
子どもの年齢やイベントの内容、動きやすさ・着付けのしやすさを考慮して、どちらにするか決めましょう。
甚平と浴衣の違い
特徴
甚平 :形状 上下セパレート(トップス+ズボン)
浴衣 :ワンピース型(一枚仕立て)
着用方法
甚平:簡単、帯なしで着られる
浴衣:帯で結ぶ必要がある
動きやすさ
甚平:非常に動きやすい
浴衣:やや動きにくい(着崩れしやすい)
用途
甚平:カジュアル、自宅・近所・納涼祭など
浴衣:夏祭り・花火大会などフォーマル寄り
印象
甚平:リラックス・親しみやすい
浴衣:きちんと感・華やか
メリット・デメリット
甚平のメリット
- 動きやすい:上下分かれているので、走り回る子どもにも安心
- 着付け・着脱が簡単:帯がいらず、自分で着られる
- 着崩れしにくい:構造上、裾や衿が乱れにくい[
- トイレが楽:上下セパレートなので、トイレもスムーズ
- 涼しい:風通しが良く、暑い夏に快適
甚平のデメリット
- フォーマル感がない:特別感や華やかさに欠ける
- 写真映えしにくい:浴衣に比べて地味な印象
浴衣のメリット
- きちんと感・華やかさ:夏祭りや花火大会など特別なイベントにぴったり。
- 写真映えが良い:帯や小物でコーディネートを楽しめる
- 成長の記念になる:フォーマルな場面で思い出に残る
浴衣のデメリット
- 動きにくい:ワンピース型なので、走り回ると着崩れしやすい
- 着付けが難しい:帯の結び方や調整に手間がかかる
- トイレが面倒:帯を解いて着崩れやすい
- 暑い場合がある:帯で締め付けるため、長時間は汗をかきやすい
子どもに浴衣を選ぶときのポイント
子どもの浴衣を選ぶときは『サイズ』『素材』『動きやすさ』に注意して選びましょう
サイズ選び
ワンサイズ大きめを選ぶ
子どもの成長を見越し、ワンサイズ上の浴衣を選ぶのが一般的です。
成長したら「肩上げ」「腰上げ」でサイズ調整できます。
ただし、2サイズ以上大きいと転倒のリスクがあるので避けましょう
サイズ表記を確認
洋服と同じように身長や年齢目安で選びます。
例:サイズ100(3~5歳/身長95~105cm)、
サイズ120(5~9歳/身長115~125cm)など
着丈・裄丈を測る
首の出っ張り骨からくるぶし(着丈)、
手首(裄丈)までの長さを測るとサイズ選びがしやすいです
生地や素材で選ぶ!通気性・肌触りは重要
綿や麻など天然素材がおすすめ
通気性・吸湿性があり、肌触りがよい素材を選びましょう。
汗をかいても快適に過ごせます
洗いやすい素材もポイント
自宅で洗える素材(綿・綿麻・ポリエステル)なら衛生面でも安心です
動きやすさ重視ならセパレート浴衣がおすすめ
セパレートタイプは着崩れしにくい
上下が分かれているので着脱が楽で、動きやすく着崩れしにくいのが特徴です
浴衣ドレスや甚平も人気
ワンピースタイプや甚平も着崩れしにくく、特に小さい子どもや活発な子におすすめです
明るい色や目立つ柄で迷子防止
人混みでも見つけやすいように、派手な色や柄を選ぶのもポイントです
【性別別】男の子・女の子におすすめの浴衣・甚平スタイル
男の子に人気の浴衣・甚平コーデ
人気の柄・デザイン
- 金魚、花火、恐竜、富士山、おにぎりなど、夏らしく元気な柄が人気
- クラシカルな格子柄やしじら織りなど、上品な印象も好まれます
おすすめのスタイル
- 甚平は着崩れしにくく、動きやすいので活発な男の子に最適
- ウエストがゴムや紐で留められるタイプは着崩れ防止に◎
- 浴衣もセパレートタイプやワンピースタイプで、着付けが簡単なものが増えています
素材と着心地
- 綿100%は肌に優しく涼しいですが、ポリエステル混はシワになりにくく手入れしやすい
女の子にぴったりな浴衣スタイルと柄の選び方
おすすめの柄・デザイン
- 花柄、猫柄、レースやフリル付きなど、かわいらしいデザインが人気
- 淡い色合いやふんわりした柄はやさしい印象に、はっきりした色合いや大きな柄は華やかな印象に
スタイルの選び方
- セパレート浴衣やワンピース浴衣は着付けが簡単で、動きやすく着崩れにくい
- 帯はリボン結びや兵児帯で、かわいらしさや動きやすさを重視
体型や顔立ちに合わせた選び方
- 背が高い子は大きな柄、背が低い子は小さな柄や縦ラインがおすすめ
- 柔らかい顔立ちには淡い色、はっきりした顔立ちにはコントラストのある色柄が映えます
兄弟・姉妹でリンクコーデの仕方
リンクコーデのポイント
- 同じ柄や色を揃えることで一体感が生まれます
- 性別や年齢が違っても、柄や色、トーンを合わせるだけでリンクコーデが楽しめます。
- 帯の色だけ揃える、またはトーンを合わせるだけでも統一感が出ます
おすすめのコーデ例
- 男の子はブルーやグリーン、女の子はピンクやラベンダーなど、同系色で揃えると上品
- 柄は一緒で色を変えると個性も活かせます
- 甚平と浴衣でリンクコーデも可能(例:弟は甚平、姉は浴衣)
年齢別おすすめ
0~3歳(幼児)
動きやすさ重視なら甚平、またはセパレート浴衣(ワンピースタイプ)がおすすめ。
4~6歳(未就学児)
セパレート浴衣(ワンピースやスカートタイプ)がトイレや着替えも楽で安心。
小学生以上
伝統的な一枚物の浴衣や、自分で着られるセパレート浴衣も人気。
女の子は丈が短い「浴衣ドレス」もかわいいと選ばれています。
子ども浴衣の着付けと帯の結び方
子ども浴衣の着付けと帯の結び方について、初心者でもできるポイントをまとめます。
初心者でもできる!簡単な子ども浴衣の着付け手順
- 浴衣を羽織る
肌着の上から浴衣を羽織らせ、背中の縫い目を体の中心に合わせます - 衿を合わせる
衿は喉元が隠れるくらいに合わせ、「y」の字になるように左身頃を上にします - 付け紐を通す・結ぶ
脇の身八つ口から付け紐を通し、背中で交差させて前に持ってきて胸の下あたりで結びます - 背中のシワを伸ばす
結んだ後、背中のシワを左右に伸ばして整えます
子ども用の帯はどう選ぶ?結びやすくて崩れにくい方法
帯の選び方
- 薄くて柔らかい生地や半幅帯は結びやすく、子どもも動きやすい。
- 長さや幅は子どもの体格に合わせて選ぶと重なりが少なく快適。
結び方のコツ
- 兵児帯を二つ折りや三つ折りにして、体に2巻きし、リボン結びやちょうちょ結びにすると可愛くて崩れにくい。
- 帯の中にタオルや手ぬぐいを芯代わりに入れると型崩れしにくい。
- リボン返しなども簡単で、結び目の下に余った帯を挟めばさらに崩れにくい。
動きやすさを考えた着せ方の工夫(お手洗いのしやすさも)
セパレート浴衣や浴衣ドレスを選ぶ
子どもの浴衣で「トイレが心配」という場合、セパレート浴衣(上衣と下衣が分かれたタイプ)はとても便利です。
着付けが簡単で、着崩れしにくく、トイレに行く時も普段の洋服と同じように扱えるため、特に小さい子どもや動き回る子にはおすすめです。
帯は締めすぎず、ゆとりを持たせる
帯をきつく締めすぎないこと。指が2本入るくらいの余裕を持たせると苦しくないです。
動き回っても崩れにくくする工夫
- 帯をしっかり結び、結び目を帯の端や紐の間に挟むと崩れにくくなる。
- 着付けの最後にシワを伸ばして整えると、見た目もきれいで動きやすい。
足元はどうする?下駄・サンダル・スニーカーの選び方
子どもが浴衣や甚平を着る時は、下駄や草履で和装の雰囲気を楽しむのもよいですが、祭りで動き回る場合はサンダルやスニーカーもおすすめ。
サイズや素材に注意して、歩きやすい足元を選びましょう。
子どもに下駄は大丈夫?サイズ・靴擦れ対策も紹介
下駄や草履はOK?
伝統的な雰囲気を楽しむなら下駄や草履がおすすめ。
現在は「痛くない」「履きやすい」子ども用下駄や草履も豊富に揃っています。
サイズ選びのコツ
子どもの足の大きさ(実寸+0.5cm程度の余裕)に合わせて選ぶようにしましょう。
現在は15cm~21cmなど、サイズも種類も幅広い展開があるショップが多いので、店頭やネットで探してみてはいかがでしょうか?
靴擦れ対策
- 柔らかい鼻緒やクッション性のある素材を選ぶ。
- 初めて履く場合は、短時間から慣らすとよい。
- 靴擦れ防止パッドやバンドエイドを用意しておくと安心。
祭りを楽しむにはサンダルやスニーカーもOK?
長時間歩いたり、祭りで動き回る場合はサンダルやスニーカーもおすすめです。
特に小さい子どもや活発な子には足に負担が少なく、安心して祭りを楽しめます。
選び方のポイント
- サンダルはマジックテープやゴムバンド付きで脱げにくいタイプが便利。
- スニーカーは白や淡い色など、浴衣や甚平に合うカラーが◎
和装に合うけど歩きやすい靴の選び方
草履や雪駄は和柄やシンプルなデザインの物にすると、浴衣や甚平が映えます。
サンダルの場合は和風デザインや淡い色合いを選ぶと違和感が少なくなります。
鼻緒やベルトの素材が柔らかく、足にフィットするものを選ぶと靴擦れ防止になります。
夏祭り当日の準備&持ち物チェックリスト
夏祭り当日の持ち物チェックリストを、親子で行く場合と小学生が友達と行く場合に分けてまとめます
暑さ・汗対策におすすめのアイテム
- タオル・ハンドタオル(汗拭きや水遊びに便利)
- 扇子・うちわ・ハンディファン(浴衣姿でもスタイリッシュに涼しく)
- 冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤)
- 日焼け止め・帽子(日差し対策)
- 飲み物・軽食(長時間の移動や並ぶ時に必要)
着崩れや帯の緩み対策に便利なグッズ
- 帯留め・帯クリップ(帯が緩みにくくなる)
- 伊達締め(補正用の紐)(浴衣の着崩れ防止に)
- 予備のコーリンバンドや帯揚げ(万が一の緩みや汚れに備えて)
- 安全ピン(帯や裾のちょっとした補修に便利)
※浴衣の帯や着付けが崩れやすい場合は、事前にしっかり巻く・結ぶ・補正するのが基本です。
補助グッズがあると安心です。
小さい子にはコレがあると安心!便利グッズ紹介
- 着替え(汗や食べこぼし対策)
- ウェットティッシュ・ハンカチ・ティッシュ(手拭きや汚れ対策)
- 絆創膏・救急セット(転んだりした時の応急処置)
- 折りたたみレジャーシート(座って休める・寝転べる)
- ゴミ袋(ゴミを持ち帰るため)
- おやつ・飲み物(並んでいる時間の空腹対策)
- 折りたたみワゴンやキャリーバッグ(荷物が多い時や子どもが疲れた時に便利)
子どもだけで(友達と)行く場合に持たせたいもの
- スマホ・財布(小銭)(連絡や買い物に必須)
- ハンカチ・ティッシュ・ウェットティッシュ
- 飲み物・軽食(お腹が空いた時に)
- エコバッグ・ビニール袋(景品やお土産用)
- 絆創膏(万が一のケガに備えて)
- 虫よけスプレー(屋外で必須)
- 防犯ブザー(安全対策として推奨)
子どもの浴衣姿で夏祭りを思いっきり楽しもう!
浴衣姿のわが子にキュンとしながらも、いちばん大切なのは、みんなで楽しい思い出を作ること。
子どもの気持ちやペースを大切にしながら、履き慣れた履物を選んだり、もしものトラブルに備えたり
――親としてできるちょっとした心配りが、最後まで笑顔で過ごせるカギになるかもしれません。
家族みんなで、夏のお祭りを心から楽しめますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。